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カモメに飛ぶことを教えた猫
2009-06-12 Fri 11:14
カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)カモメに飛ぶことを教えた猫 (白水Uブックス)
(2005/11/15)
ルイス・セプルベダ


←とてもシンプルなお話ですが、心が温まる傑作。
種の違いを超えた、異なるもの同士の愛。
久しぶりに泣けました。


ひどい肩凝りに悩まされた後、筋トレをやってみたら、今度は激しい腰痛に。
どうやら、わたくしの身体は非常に硬いようです(汗)。
なにしろ、足の裏をくっつけて前屈すると、膝は45度の角度に曲がったままですし、身体を前に倒すことができませんからね~。
肩凝りの元凶は腰にあるんじゃないかと疑い、試しに上の運動をやってみたら、まったくといって良いほど腰が曲がりませんでした(涙)。
腰─背中がガチガチだから、身体の重心が決まらず、バランスを取ろうとしておかしなねじれ方をする・・・というのが、肩凝りの真相なんじゃないかと思っております(わたくしの場合)。

PC作業をする時って、ずっと椅子に座りっぱなしですからね。
エコーネス社のストレスレスチェアというのを使っているのですが、それでもやはり腰には相当負担がかかってしまいます。
慢性的な肩凝りに悩んでいらっしゃる方は、腰─背中が硬くないかどうか、チェックしてみてください。
痛みが無くても、鉄板みたいになってる場合がありますからね~。

さて、腰痛持ちになっては、椅子に座っていることもシンドイので、前々から読もうと思っていた本を読むことにしました。
167ページと薄く、活字も大きいので、これなら疲れていても読めるだろうと。
ちなみにこの本は、ヨーロッパでは「8歳から88歳までの若者のための小説」とうたわれていて、確かに小学生でも読めるほど、非常に文章が読みやすいです。
シンプルなストーリーなのですが、内容は深くて、人生経験を重ねた方でも、感動してしまうのではないかと思います。
「これぞ、まさに言葉の力」と、しみじみと感じました。
とはいえ、重々しい内容ではありません。むしろ軽やかで、面白い。

ある日、太った黒猫ゾルバ(♂)が港を散歩していると、原油にまみれた銀色カモメ ケンガーが落ちてきます。
瀕死のカモメは、自分を助けようとするゾルバに三つの約束をさせました。

「私が産む卵を食べないでください。
その卵のめんどうを見てください。
そして最後に、生まれてきたヒナに飛ぶことを教えてください」

ケンガーは小さな卵を残して息絶え、ゾルバは「猫の名誉」にかけて誓った約束を果たそうとします。

この主人公の黒猫ゾルバが、ハードボイルドちっくでなかなかカッコ良いんです・・・メタボだけど(笑)。
ノラ猫やネズミへの威嚇のセリフが、わたくしのお気に入り。

ゾルバは自慢の長く鋭い爪を一本出し・・・
「どうだ、気に入ったか、これが? 同じモデルがあと9本ある。試してみたいか?」

ゾルバは普段は紳士的なんですが、悪い奴らは容赦しません(笑)。
短いストーリーの中でキャラを立たせるのは大変ですが、このセリフひとつで、性格がちょっとわかりますよね。

他にも魅力的な猫たちがいろいろ出てきます。
イタリア訛りを話す「大佐」、大佐のパシリに使われてる「秘書」、百科事典を研究している「博士」、海の猫「向かい風」などなど。
愉快な仲間たちと相談し、協力しながら、ゾルバは生まれてきたヒナを育て、約束通り「飛ぶこと」を教えようと頑張るわけです。
以上が、この本のあらすじ。

生まれてきたヒナに、猫たちは「フォルトゥナータ(幸運な者)」と名付けるんですが、この名付けの場面も面白かったです。
まず、「この子は男の子なの? 女の子なの?」とみんなで悩むんですね。
カモメの雌雄の見分け方なんて、誰も知らないわけですから。

笑い所が沢山あるお話ですが、泣き所もいっぱい。
ここで書いてしまうとネタバレになってしまいますから、後は読んでのお楽しみというところでしょうか。
とにかく、ゾルバとフォルトゥナータの会話を読んでいると、本当に幸せな気分に浸れます(←泣きながらでしたが・笑)。

本当に久しぶりに、これは愛読書認定の一冊となりました。
猫好きな方だけではなく、全ての人に読んでもらいたい本ですね。
「愛」とは何か、しみじみと考えさせられます。
        
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